コラム(院長 市川 博康)

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病院長の市川です。昨年度は本当に天気予報化したかのような毎日のコロナ患者の速報値に振り回されて、まさに歳月人を待たずといった1年でした。いつもでしたら「皆様におかれましては、穏やかに新年を迎えられたこととお慶び申し上げます」といったところかと思いますが、今年に限っては新型コロナ分科会からの感染予防対策の一環として、年末年始は飲食、帰省等より一層の提言があったこともあり「新しい生活様式」に即した慣れない新年であったかと思います。提言の一つに初詣の分散もありましたので、今回は幸先詣ということで丁度仕事の合間の1230日に近くにて参拝を済ませました。以前から「幸先よく新年を迎えられますように。混雑をさけゆったりと参拝いただくように。」とのことで知られていたそうですが人手はやはりチラホラといった感じでした。

There is no going back to old normal 」 昨年度の723日の段階で早々とWHOのテドロス事務局長が発言していましたが、果たして2021年度は昔の日常、あるいはより進化した心身ともに健康な状態に戻れるのでしょうか?WHOの健康定義では「病気でないとか、弱っていないことではなく、肉体的にも精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態であること」とあります。つまり健康とは単に検査で異常が無い事ではなく、与えられた環境、条件下でのQOL=幸せが最も重要ということになります。この与えられた環境下でというのが意外と難しく、例えば感染対策一つとっても本来必要な対策、財政・労力を加味したうえでの可能な対策、あるいは免罪符的なやり方もあり単純に1か100では割り切れないところもあります。コロナ禍ではこのように数値化できない見えにくい問題=曖昧さを正確に把握して見逃さないようにすることがますます問われてきそうです。そんな中私共の病院も「新しい受診行動」に対してただ存在しているだけでは、健康、幸せになることも、与えることもできません。当地では治す治療とともに支えるという生活支援においてもどれだけの貢献ができるかということが求められています。幸い法人内には様々な機能をもつ施設があります。大変な時期であるからこそより一層のご意見を頂戴し、きめ細やかな対応をもって、皆様に今いる場所での健康と幸せに寄与できますよう伴走していきたいと思います。