社団一葉会佐用共立病院

コラム

コラム(4階病棟 看護師 福田)

2023/11/08

 佐用共立病院4階病棟の福田です。今回は約4か月半取得した育児休業の時間を過ごした中で感じたことをコラムに書かせて頂こうと思います。

 

近年ニュースでも耳にする男性の育児休業(以下「育休」と称する)についてですが、日本の取得率は17%とまだ全体の2割に留まっているのが現状です。その背景には、家庭収入の問題や職場環境など様々な課題があると考えられています。

私は実際に育休を取得してみて、夫の育児協力及び育児参加は想像以上に必要であると感じました。育休を取得するまでは、母親が育児をすることが自然なことだと思っていましたし、自分以外の家族の協力があれば、男性の育休取得は不要なのではないかと少し考えている部分もありました。

しかし蓋を開けてみると、両親・義両親ともにまだまだ現役のフルタイム勤務で妻はワンオペまっしぐら。そして産後の大きなダメージを抱えたまま、泣き続ける我が子をあやしながらの家事に加えて、病院の検診や大きなマザーズバックを抱えての買い物。想像していた以上の生活に育休を取得して本当に良かったと思いました。

育休中に1番感じたことは「こんなに大変なことを出産したばかりの女性がやっていたのか!」ということです。授乳以外は母親でなくとも行えますし、むしろ母親の負担も少なくするためにも、父親の育児参加は必要であると思いました。

今回育休を取得して良かったことは『我が子と一緒にゆったりとした時間を過ごす中で、父親としての自覚が更に芽生えたこと』と『自分も育児に参加することで、喜びや辛さに共感することができ、家族(妻)の肉体的・精神的なサポートが行えたこと』の2点に尽きます。

私は我が子が6ヶ月末になるまで育休を取得したのですが、身体的な成長はもちろん、日に日に豊かになる表情や、出来なかったことが少しずつ出来るようになっていく姿の1つひとつに感動を覚えました。また写真や動画だけではなく、その瞬間の気持ちなど、自分の記憶にも色鮮やかに残る時間を一緒に過ごせたことが本当に良かったと思います。

しかしながら、初めての育休取得での反省点もありました。それは『育休を取得するタイミング』と『職場復帰においての家事・育児との両立の難しさ』です。両立については、急に妻の負担が大きくならないよう、復帰前に家族でしっかりと分担の相談をすることが大切であったと気付きました。

また、取得をするタイミングについては各家庭状況や子どもの個性によっても違うため、一概には言えませんが、、、。我が家の場合は母親のダメージが大きい産後2ヶ月までと、夜泣きや離乳食開始による便秘で不機嫌な日が増えた6ヶ月からの時期に一緒に居られたら良かったと思いました。もしまた取得する機会があれば、子どもの一般的な発達段階におけるトラブルも加味して相談しながら考えていくべきだと思っています。

 

最後になりましたが、制度についてたくさん調べ、教えて下さった総務課の方々や、育休を取れるようにシフト調整をして下さった病棟師長・スタッフの皆さんには本当に感謝しかありません。ありがとうございました。

また、色々なことを書かせていただきましたが、少しでも今後育休の取得を考えられている男性職員の参考になれば嬉しいです。そしてこれからも、自分がしてもらったように色んな職員の選択を快く受け入れ応援していける自分でありたいとも思っています。

この先も、一人ひとりが自分らしく働ける温かい職場であることを願ってこの文の末とさせていただきます。ここまでお読みいただきありがとうございました。

   
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