社団一葉会佐用共立病院

コラム

コラム(放射線科 放射線技師 吉田)

2024/08/06

暑い日が続いておりますが、皆さまいかがおすごしでしょうか?

初めてのコラム投稿をします放射線科の吉田です。

 

職員の健康診断として胃透視検査が8月から始まります。

放射線技師として、日々多くの患者様と接する中で、特に重要な検査の一つに「胃透視」があります。胃透視は、胃や食道の状態を詳細に観察するための検査であり、多くの病状を早期に発見する手助けとなります。

今回は、コラムを通して胃透視の意義やプロセスについて詳しくご紹介できたらと思います。

 

<胃透視て何?>

胃透視は、バリウムという造影剤を使用して行うX線検査です。患者様がバリウムを飲むことで、胃や食道の内壁が鮮明に映し出され、通常のX線では見えにくい部分も確認することができます。これにより、胃潰瘍、胃がん、逆流性食道炎など、様々な疾患の診断が可能となります。

 

<検査の流れ>

◆事前準備

 検査前日は消化の良い食事を摂り、検査当日は絶食します。これは、胃の中に食物が残っていると正確な検査結果が得られないためです。

◆検査当日

 検査室に入った後、放射線技師から検査の流れや注意点の説明を受けます。

 患者様は専用のガウンに着替え、検査台に横たわります。

◆バリウムの摂取

 バリウムを飲んでいただきます。バリウムは白い粘性の液体で、味や質感に慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。

◆透視撮影

 X線装置を用いて、バリウムが食道から胃、そして十二指腸へと流れていく様子をリアルタイムで観察します。

 体位を変えたり、検査台を傾けたりすることで、胃の全体像を様々な角度から確認します。

◆検査終了後

 バリウムは自然に体外へ排出されますが、水分を多めに摂取し、早めに排出するよう心掛けます。

 

<胃透視の意義>

胃透視は、以下のような理由から非常に重要です。

◆早期発見…胃がんや胃潰瘍などの疾患を早期に発見することができ、早期治療につながります。

◆非侵襲的…胃透視は内視鏡検査に比べて侵襲性が低く、患者様への負担が少ないです。

◆詳細な観察…バリウムのコーティングにより、胃や食道の細かな変化も見逃しにくくなります。

 

<放射線技師の役割>

私たち放射線技師は、患者様がリラックスして検査を受けられるようサポートすることが大切です。検査の前後には、丁寧な説明とフォローアップを行い、不安を軽減する努力をしています。また、正確な画像を撮影するための技術と知識を常に磨き続けています。

 

このように胃透視は、多くの胃腸疾患の早期発見と診断に欠かせない検査です。

放射線技師として、患者様一人ひとりの健康を守るために、日々最善を尽くしています。検査に対する不安や疑問があれば、遠慮なくご相談ください。私たちが全力でサポートいたします。

   
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