社団一葉会佐用共立病院

コラム

コラム(歯科衛生士 木村)

2023/04/30

うららかな春の日差しの下、新年度の慌ただしさも落ち着いたころでしょうか。
歯科衛生士として歯科で勤務している木村です。
歯科衛生士、という名称・存在に関しては以前に比べると世間にも浸透してきているという印象ですが、まだまだ皆様には認知されていない部分も少なくはないのではないかと感じています。
では、歯科衛生士とは一体どのような業務を行っている職業なのでしょうか?

 

歯科衛生士は、歯科医師 (本年度4月より、佐用共立病院の歯科においては新たに松本先生が常勤で赴任) の指導の下に 「① 歯科予防処置」、「② 歯科診療の補助」及び「③ 歯科保健指導」を行う医療従事者です。年1回国家試験が行われ、毎年約7000人の歯科衛生士が誕生しています。
この①~③の三大業務に関して、佐用共立病院の歯科においてどのように履行されているのかを少し具体的に説明させてもらいます。

 

① 歯科予防処置について
歯を失う大きな原因として、「歯周病」 と 「う蝕 (虫歯)」 の2大疾患があります。それらを予防し、大切な歯を失わないようにするために、歯垢や歯石を取り除いたり、う蝕予防に効果的な薬物であるフッ化物を歯に塗布したりします。

 

② 歯科診療の補助について
文字通り、歯科医師の診療の補助を行います。器具の受け渡し、診療中の唾液の吸引、患者さんへの声掛け、器具の片づけ及び滅菌、診療チェア及びその周辺機器の清拭、管理といったことから、予約取得や電話対応といった受付業務も行っています。佐用共立病院では歯科の予約取得は医事課ではなく歯科で直接行っておりますので、ご注意ください。

 

③ 歯科保健指導について
口腔内の健康を維持できるように、歯磨きの指導 (磨き方や使う器具など) だけではなく食生活の指導等も行っています。小さいお子様からご高齢の方まで幅広い年代の患者さんが来院される当科においては、各々に適した指導を行います。また、歯科の受付には当科で扱っている歯磨き粉の手作りポップを飾っており、SNSにおいては入れ歯の管理方法などを紹介していますので、是非これらをご覧いただき、何でも気軽にご質問ください。

 

これらに加えて、当科の歯科衛生士は毎日当院の病棟に入院している患者さんの口腔ケアを行っており、誤嚥性肺炎等のリスクの軽減を図っています。また、院内の他業種のスタッフとも協力しあい咀嚼機能の向上に努めており、早急な治療が必要な方は当科にて治療を行います。予約状況にもよりますが、壊れた入れ歯の修理等でしたら即日対応が可能なこともあります。さらに週一回、提携病院や特別養護老人ホームにも訪問し、定期的な歯科への通院が困難な方々の口腔ケアも行っています。

 

皆様が少しでも長い期間、健康に歯を残すことで、会話や食事を楽しめる日常が続くことを我々歯科のスタッフ一同強く願いつつ日々の診療に向き合っています。お口の中のことに関して気になることや困ったことがあれば、我々に気軽にご相談くださいね。

 

   
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