社団一葉会佐用共立病院

コラム

コラム(眼科医師 曽谷)

2024/05/01

季節は春になりました。春といえば花粉症をはじめとするアレルギーが出てくる方も多いのではないでしょうか。

眼科としてもアレルギー性結膜炎の患者さんが増加する季節でもあります。今回はアレルギー性結膜炎について紹介いたします。

アレルギー性結膜炎は眼に起こる様々な原因によるアレルギー疾患の総称です。自覚症状としては「かゆみ、異物感、流涙、めやに、充血」などです。

花粉などによる季節性、ハウスダストなどによる通年性のものが代表的です。

花粉は春はスギ、夏はイネ科植物、秋はブタクサなど年中飛散しているので人によっては春以外にも花粉症症状に悩む方は少なくないかと思います。

これらの治療としては基本的には抗アレルギー点眼薬使用が中心ですが、状況や重症度に応じてステロイド点眼を短期併用することもあります。

市販の人工涙液点眼で眼の表面の花粉を流すことも効果的です。また、花粉飛散開始2週間前から抗アレルギー点眼薬を使用する初期療法の有効性も報告されてますので、毎年発症する人は早めに眼科受診をしておく方がいいかもしれません。

 

他にもアトピー性皮膚炎の方におこるアトピー性角結膜炎、小さいお子様に多い春季カタル、コンタクトレンズがずれやすくなる巨大乳頭結膜炎など、実はアレルギー性結膜炎も多岐にわたります。

疾患によっては角膜に傷がついて視力に影響を及ぼしたり、そのまま痕が残ってしまう重症例もありますので、ただのアレルギーと油断せず、一度眼科へ受診することをおすすめします。

 

 

   
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